地熱発電について(2)インドネシアがんばれ!

先日投稿した「地熱発電について(1)日本の状況」の続編になります。前回は日本でしたが、今回は、インドネシアについてです。なぜインドネシアか?と思われるでしょう。しばしお付き合い頂ければ有難いです。

まず、地熱発電の発電方法について簡単におさらいします。地熱発電は、従来の火力発電、原子力発電などと同様、タービン(羽根)を回すことによって行います。ただ、それを回すために用いるのエネルギーは、地熱により暖められた蒸気であるため、基本的には枯渇することがなく、また二酸化炭素も発生しません。よって、非常にクリーンな発電方法といえます。

さて前回の記事では、「日本の地熱資源量は世界3位」ということからお話しました。この資源が活用できていない現状について述べました。では、資源量1位はどこでしょう?というと、インドネシアです。インドネシアは現在、国を挙げて地熱開発に取り組んでいます。2025年までに現在の100万キロワットから950万キロワットに(約10倍)に増強するそうです。

インドネシアとは、どのような国でしょう。ウィキペディアから抜粋します。

・東南アジア南部の国家(地図はこちら)。
・首都はジャワ島に位置するジャカルタ。
・5,000km以上と東西に非常に長く、赤道をまたがる1万7,500もの大小の島により構成される。
2億4千万人が住む現在世界第4位の人口である。
・周辺は、環太平洋火山帯の一部を構成している。
・火山や地震が多く、2004年のスマトラ島沖地震、及び2006年のジャワ島中部地震では甚大な被害を受けた。
・主に農業国である。

人口が世界4位とは、知りませんでした。次に、インドネシアの自然に関して。参考文献は「グリーン革命(下巻)」です。

【自然環境】
・陸上生物の多様性は世界二位(一位はブラジル)
・海洋生物の多様性は世界一位
・全世界の熱帯林の10%を占める。
・全世界の鳥類の17%、魚類の25%が生息している。
・世界の鳥、哺乳類、花が咲く植物の種全体の60%以上が生息している。

上記のように、ものすごく貴重な自然を有していることがわかります。自然という「資源」です。これが圧倒的な勢いで枯渇しようとしています。

【自然破壊】
・住民の収入が少なく教育程度が低い(人口2億4千万に対して博士号取得者は6,000人)。
・そのため、熱帯林を伐採することにより生計をたてる住民が多い(違法伐採含む)。
・伐採と森林消滅のため、大量の二酸化炭素を排出する国である。
・アメリカ、中国に次ぐ世界第三位の地球温暖化ガス排出国である。
1時間ごとに、サッカーグランド300面に相当する森林が消滅している。

インドネシア、がんばれ。地熱発電によりクリーンな環境と経済を整えて欲しい。知的水準を引き上げることにより、森林伐採以外の産業で雇用を生み出して欲しい。地熱発電に関する話題は、そんなことを考えさせてくれました。