宅急便の経営学

実家などに荷物を送りたいとき、「じゃあ宅急便で送ります」などと言ってしまいますが、実際は「ゆうパック」で送ったり「ペリカン便」で送ったりして。「宅急便」は、それほど一般名詞化されていますが、実際はご存知ように、ヤマト運輸が提供する宅配便サービスの商品名です。今回ご紹介する本は、元社長である小倉昌男氏による著作です。

小倉昌男 経営学
日経BP社
小倉 昌男

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すばらしいのは、「宅配便サービス」という新しいビジネス、すなわち「業態」を開拓したことです。「宅急便」という商品をスタートしたのは昭和51年。当時の宅配便というと、郵便局がやっていた小包くらいなもので、宛先に届くのに時間がかかり、料金も高く、「絶対もうからない商売」といわれるくらい、難しいビジネスでした。それを、「翌日配達」を合言葉に、当時の社長(著者)の徹底的な「押し」とマーケティングにより、大きく開花させました。

開発された宅急便には、さまざまな工夫があります。荷物を自宅に配達する人は、パートやアルバイトではなく社員が担当します。彼らを「セールスドライバー」と呼び、「お客様」と接する、一番重要な部門と位置づけるそうでう。彼らは、最前線のセールスマンなのですね。また配送に用いる小型トラックには、荷物を出し入れしやすいような工夫がされているので、駐停車しているトラックがいたら、興味深く眺めてみると面白いかもしれません。

他にも、労働組合を尊重する経営、百貨店「三越」との決別、運輸省との戦い(新聞広告による訴えなどは特に興味深い)、など、とても勉強になりました。

最後に、魔女の宅急便との関係について、エピソードをWikipediaから拾いました。

・『魔女の宅急便』というタイトルが「ヤマト運輸の商標権に触れて問題になった」と一部で話題になった。その原因は原作者の角野栄子が第1作刊行時に宅急便はヤマト運輸の商標登録である事を知らなかったためである。
・映画化に至ってヤマト運輸と正式なスポンサー契約を締結し、このアニメをそのままヤマト運輸のCMにした物も作られている。
・法的な判断としては、日本では「本や映画の題名」に商標権は設定されておらず、また裁判の判例でも認めていない(映画は、著作物として著作権法の対象であるが、一般的に『著作物の題名』には著作権は及ばないと判断している)。したがって著作物の題名に「宅急便」を入れることは自由であり、当然『魔女の宅急便』というタイトル自体は法的には問題がない
・むしろ『魔女の宅急便』のスタッフロールにはヤマト運輸が協力と記されており、ヤマトのキャラクターとして『魔女の宅急便』を採用していた時期がある。また、2009年7月31日に日本テレビ系の金曜ロードショーで『魔女の宅急便』を放送したさいにも、ヤマト運輸が番組スポンサー(提供クレジットは「宅急便」)となっており、相互協力関係が伺える。
・なお同映画をもとに、登録商標「魔女の宅急便」 はスタジオジブリが取得している。


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