巨大な光の輪

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兵庫県にある「西播磨テクノポリス」に行ってきました。その報告をします。そこには、巨大な実験施設があります。この装置を中心に、町全体が作られています。スゴい田舎に、突然現れる超近代的な建物たち。さながら、アニメ「エヴァンゲリオン」の「第三新東京市」のようでした。

さてその装置とは、「SPring8(スプリングエイト)」という、強力なX線を発生するリング状構造物です。リングの全周は1500メートルくらい。その中を、ほぼ光の速度に近い電子がグルグル飛んでいます。電子が回るその周囲には非常に波長が短く高エネルギーの電磁波であるX線が発生します。それを用いて、様々な実験が行われています。結晶の構造解析、微細な構造物の作成をはじめ、生化学や医療応用など、幅広い用いられています。

この装置が最も有名になったのは、和歌山の「毒入りカレー事件」。ヒ素化合物(亜ヒ酸)の含有物質を、蛍光分析を用いて検出することにより、有罪を確定する重要な鑑定結果を与えました。

今後もこの装置(及びこの田舎町)が、科学技術の最前線で活躍してもらいたいと思います。